歯ぎしりで歯が削れる前に!マウスピースは歯医者で作るのが正解な理由とは?


その「歯ぎしり」、放っておくと歯が削れてしまいます

「朝起きたら顎がだるい」「なんだか歯が平らになってきた気がする」——そんなあなたは、もしかすると「歯ぎしり(ブラキシズム)」をしているかもしれません。

歯ぎしりは、自覚のないうちに行っていることが多く、日常的に続くと大きなトラブルを引き起こします。

  • 歯がすり減る・欠ける・割れる
  • 詰め物や被せ物が外れる
  • 顎関節に負担がかかって痛みやだるさが出る
  • 慢性的な頭痛・肩こりを誘発することも

このようなリスクを未然に防ぐために有効なのが「マウスピース」の装着です。
とくに歯科医院で作成するオーダーメイドのマウスピースは、正確な歯型に基づいて作られ、快適かつ安全に使用できる唯一の選択肢です。


歯ぎしりとは何か?知らぬ間に進行するリスク

歯ぎしりとは、睡眠中や集中しているときなどに無意識に歯を強くこすり合わせたり、食いしばったりする癖のことです。
「音がしないから大丈夫」と思っている人も要注意。音の出ない“クレンチング(食いしばり)”は、気づかないうちに歯や顎に深刻なダメージを与えています。

とくに睡眠中の歯ぎしりは、日中の3〜10倍の力がかかるとも言われており、放置すると歯が削れてしまうだけでなく、顎関節症の引き金にもなります


マウスピースでなぜ改善するのか?

歯ぎしりによるダメージを軽減する方法として、もっとも効果的なのが「マウスピース(ナイトガード)」の装着です。

マウスピースには次のような効果があります:

  • 歯と歯の接触を防ぎ、すり減りを防止
  • 顎への衝撃を緩和し、筋肉の負担を軽減
  • 顎関節のズレや炎症を防ぐ

また、睡眠時に装着することで、歯ぎしりによる音や衝撃が軽減され、睡眠の質も改善されることが多いです


市販品と歯科医院のマウスピース、なにが違う?

市販のマウスピースは、手軽に手に入る反面、以下のような注意点があります。

比較項目市販マウスピース歯科医院マウスピース
フィット感自分で成形 → 合いにくい歯型取りでピッタリ
素材柔らかくズレやすい医療用で耐久性◎
寿命数週間〜数ヶ月半年〜1年以上
安全性適合しないと逆効果医師の調整ありで安心

特に「合わない市販品」を使うと、逆に顎に過剰な負担をかけてしまい、顎関節症や頭痛を悪化させる原因にもなります。

そのため、本気で歯ぎしりを改善したいなら、歯医者さんでオーダーメイドのマウスピースを作るのが最も安全で効果的です。


歯科医院でのマウスピース作成の流れと費用

  1. 問診・診察
  2. 歯型の採取
  3. 技工所での作成(約1週間)
  4. 試着・調整
  5. 使用開始

費用は保険適用で約5,000〜10,000円(3割負担時)。歯ぎしり・食いしばりと診断されれば、保険適用されるケースがほとんどです。


使い方とお手入れ方法

  • 毎晩就寝時に装着
  • 毎朝、軽く洗う
  • 週に1回、専用の除菌剤やポリデントなどで除菌
  • 変形・破損が出たらすぐに歯科で再調整を

※使い始めの違和感は1週間ほどで慣れます。慣れない場合は調整が必要です。


放置はNG!合わないマウスピースは逆効果になることも

市販のマウスピースを試して「痛い」「ずれる」「寝れない」と感じたことがある方、それはマウスピースがあなたの口に合っていないサインです。

また、以下のような症状が出た場合は、即中止し歯科医院での診察をおすすめします。

  • 顎の痛み・ズレ
  • 歯のしみ・知覚過敏の悪化
  • 頭痛・肩こりの悪化

無理な装着はかえって健康を損ねる可能性があります。


こんなメリットも!歯医者さんのマウスピースなら得られる安心感

  • 睡眠の質が改善する人も多い
  • 歯の摩耗がピタッと止まる
  • 食いしばりの自覚が生まれ、日中の癖も改善
  • 定期診察により、顎や歯の状態を継続管理できる

市販品にはない安心感と長期的なサポートが得られるのも、歯科医院で作るマウスピースならではです。


まとめ|歯を守りたいなら、まずは歯科医院で相談を!

歯ぎしりによるトラブルは、放っておくと取り返しのつかないダメージに発展することもあります。

市販のマウスピースも一定の効果は期待できますが、本気で歯や顎を守りたいなら、歯医者さんでのオーダーメイド作成が最も安心かつ効果的です。

  • 自分の歯型にぴったり合う
  • 安全な素材で長持ち
  • 専門家のサポートがある

あなたの歯を未来まで守るために——
まずは一度、かかりつけの歯科医院で「マウスピースを作りたい」と相談してみてください。